2025年の年末。
ずっと気になっていた場所に、ようやく足を踏み入れた。
ゴールドジム 東中野東京。
名前の重さと、想像の中の“ガチ感”に、正直なところ少し腰が引けていた。
受付を済ませて、ロッカーで着替える。
鏡の前で一度だけ深呼吸。
初めての場所は、いつだって静かな緊張がある。
知らないルール、知らない空気、知らない人たち。
それでも、来てしまったからには戻らない。
フロアに出ると、思っていたよりも落ち着いていた。
年末ということもあってか、混みすぎてはいない。
音楽はあるけれど、うるさくはない。
各自が自分のメニューに集中していて、視線は交わらない。
“見られている感じ”がないのは、意外だった。
マシンの配置を一通り眺める。
種類は多いけれど、説明はシンプル。
使い方に迷っても、周りは気にしない。
それが分かるまで、少し時間がかかった。
今日は無理をしない。
重量も、回数も、控えめ。
フォームだけを確認する。
年末の初デビューは、記録よりも“慣れる”ことを優先した。
汗をかきながら、ふと思う。
ここに来た理由は、筋肉だけじゃない。
生活が不安定になって、
お金の数字が小さくなって、
頭の中が散らかってきたからだ。
身体を動かすと、思考が単純になる。
次の一回、次の呼吸。
余計な心配が、少しだけ遠のく。
ゴールドジムという名前の強さよりも、
この「今だけに集中できる感覚」が、思った以上に効いた。
トレーニングを終えて、ストレッチをして、帰り支度。
派手な達成感はない。
でも、「来た」という事実は残った。
それで十分だと思った。
初デビューは、いつも大きな一歩に見える。
でも実際は、
ただドアを開けて、中に入って、
いつもより少し動いただけだ。
ソロログとして残しておきたいのは、
この“普通さ”だ。
特別じゃない初日。
でも、確実に一つ進んだ日。
2025年末、ゴールドジム東中野。
ここから何が変わるかは分からない。
ただ、今日は来た。
それだけで、今日は合格にしておく。


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