「実家を出たほうがいい」
これは根性論でも、親離れの説教でもない。
実際に起こるのは、生活が変わるというより、思考の地盤が変わるという感覚だ。
実家にいると、気づかないうちに「守られている前提」で物事を考えてしまう。
食事、家事、空気感、沈黙の許容。
どれも当たり前に用意されている環境では、決断の重みが軽くなる。
自立すると、すべてが「自分ごと」になる
一人で暮らすと、
・食べなければ腹が減る
・掃除しなければ部屋が荒れる
・働かなければ金が減る
当たり前のことが、逃げ場なく突きつけられる。
でも不思議なことに、それは苦しさよりも
**「自分で立っている感覚」**を与えてくれる。
誰のせいにもできない代わりに、
誰の許可もいらなくなる。
小さな選択が、自信に変わっていく
自立してからの生活は、
毎日が小さな選択の連続だ。
今日は何を食べるか
今月いくら使うか
疲れた日に、どう回復するか
その一つ一つが、
「自分で決めて、結果を引き受ける」経験になる。
これが積み重なると、
根拠のない自己肯定感ではなく、
経験に裏打ちされた静かな自信が残る。
実家が悪いわけじゃない
誤解してほしくないのは、
実家が悪いわけではないということ。
安心できる場所があるのは、幸運だ。
ただ、安心が長く続きすぎると、成長のスイッチが入らないことがある。
環境は、人を甘やかすのではなく、
人を止めてしまうことがある。
離れて初めて、感謝が現実になる
距離ができると、
親への感謝が「言葉」ではなく「実感」になる。
あの生活は、
誰かの労力の上に成り立っていたのだと、
遅れて理解する。
それは後悔ではなく、
人として一段深くなる感覚に近い。
自立は、孤独を増やす。でも自由も増やす
確かに、孤独は増える。
誰にも干渉されない夜は、少し冷たい。
でもその代わりに、
「自分はどう生きたいか」を
誰にも邪魔されずに考えられる時間が手に入る。
この時間こそが、
自分の人生を取り戻す第一歩なのかもしれない。
まとめ:良いことは、静かに起こる
実家を離れたからといって、
急に成功するわけでも、幸せが保証されるわけでもない。
ただ、
自分の人生に、手応えが生まれる。
それは派手ではないけれど、
確実に「良いこと」だと思う。


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